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世界のアッチから

馴染みのないところから色々見てみよう、というブログ。かっこよく言うとfrom the other side。

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インド#ダラムサラー ”ダライ・ラマの教室”

黄金寺院とシク教徒

インド北部、アムリトサルの黄金寺院。
ここはインド最大のシク教徒の聖地である。
んだけど、べつにたいした興味があって来たわけじゃない。

パキスタンからなんの予定もなくインド入りして、
ここが一番最初にある都市で、なおかつ寺院が提供してる無料の宿と食事に釣られて滞在してた。
おいちゃん、タダには弱いのよ。

その後の予定もとくになくて、寺院の外国人ドミの汚いベッドでうだうだしてた。
そしたら、となりの汚いベッドにいた2人組、コウジさんとユウスケさんから耳寄り情報をゲット。
近くのダラムサラーでダライ・ラマが見られる、と!
ほんで、いつもの調子でほいほいやってまいりました。

ダラムサラーつうかマクロードガンジの町並み

ヒマーチャル・プラデーシュ州の端の山の中にある小さな街ダラムサラーは、
チベット亡命政府の拠点として、またダライ・ラマ14世の公邸があることで世界中から信者を集める街。
だけど、ダライ・ラマ自身はしょっちゅう世界中を飛び回ってて、ここにはほとんどいないらしい。
年に一度だけ、このダラムサラーの寺院で4日間の法話があるんだけど、俺達が着いた翌日がまさにその初日。

朝日を受けるストゥーパ

朝早くから集まった聴衆で寺院には静かな熱気が充満してる。
チベット僧、一般チベット人、インド人、欧米各国、日本、韓国、ベトナム、ブータンetc.
今回の法話の依頼者である台湾人800人を中心に数千の人が寺院にどんどん入ってくる。

ダライ・ラマの登場を待つ間、会場にはチベット密教のタントラが繰り返し流れてた。
オムマニベメフーム、オムマニベメフーム、オムマニベメフーム………。

びっしりと吊るされた密教の旗

マニ車を回す比丘尼

オイラみたいなミーハーな輩もいっぱいいるけど、多くはちゃんとした信者。
寺院内には各国人用のスペースが用意されてるんだけど、
そこに入る許可証を取らなかった俺達は、外の庭でチベタンに囲まれて座り込む。

だけど、それが逆にラッキーだった。
ダライ・ラマの入退場をかなり間近に見られる。

少し背中を丸めて、ニコニコしながら歩くダライ・ラマ14世が目の前1mを通り過ぎる。
時々立ち止まって、気軽に参加者に声をかけながら、本堂の玉座に着席。
彼が話すチベット語は、各国語で同時通訳されてFM放送される。

チベット密教で重視される「根本中論偈」という教えを中心に説法を展開。
結構難しい内容で、テキスト(日本語プリントあり)を読んだだけじゃチンプンカンプン。

その難しい内容を、ダライ・ラマがわかりやすく説明してくれる。
大切な部分は何度も何度も繰り返して。

この「中論」、俺はかなり感銘を受けて、そこそこ理解もできたけど、
それをこのブログで解説してもしょうがいなし、できもしないので、
印象に残ったダライ・ラマの発言を少しだけ紹介。

―無知こそが、すべての苦しみの根源。
 だから私たちは常に正しい智慧を求めて努力し続けなければいけません。

―自分自身の体験を通して得たものだけが、本当の智慧。
 本や情報のみからの知識は、智慧とはなりません。

―自身が信仰する以外の宗教からも学び、良い部分は積極的に取り入れるべきです。

この辺りの発言から、ダライ・ラマに対して俺が受けた印象は、
まず、科学や他宗教といった異なる価値観を積極的に受け入れていること。
そして、安易な回答による思考停止を完全否定して、絶えず努力し続ける必要性を強調してること。

ほら、
「この世界は全能の神が創造しました。」とか「この経文を唱えるだけで極楽に行けるよ。」とかって、
それを信じれば楽になれるかもしれないけど、結果的に人を豚にするマヤカシじゃん。

ところがダライ・ラマは、
「私はまだ菩提心(悟りの境地みたいなもん?)を得ていないし、常に努力してる。」って堂々と告白してた。
これは観音菩薩の化身で、最初から悟りに至ってるはずのダライ・ラマという存在を、
自身が否定しているとも解釈できるわけで、それを言っちゃうてのは大変なことだと思う。

ありがたい活仏様じゃなくて、あくまでも人間、ていうスタンス。
人間だから当然、自分が不完全な存在であることを認めているし、
不完全だからこそ向上心をもって努力しつづけてる。

そんな彼は、尊敬すべき先生っていう印象がピッタリ。

俺自身は仏教にもどの宗教にも帰依するつもりはないし、
ダライ・ラマが話す輪廻とか涅槃の概念も受け入れられないけど、
この人からは多くのことを学べる、と思ったよ。

さて、お待ちかねのご尊顔フォトはありません。
法話の参加にはカメラ、ケータイの持込が厳重に禁止されてたので、会場の様子すら撮影できてまへん。
出待ちもしたけど失敗したんで、きれいなお花でカンベンしてちょ。

チベット寺院の小さな花
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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

コメント

うぃーっす!!

インド入ったんだ。
ダイライラマに会えて良かったねー。
去年ダラムサラに行った時は彼は沖縄にいましたw
スノーライオンのチーズベジモモが美味しいよ。

  • 2010/10/10(日) 02:16:09 |
  • URL |
  • まさかず #grGQ8zlQ
  • [ 編集 ]

ダライ・ラマの言葉ってどれもシンプルに聞こえるね。だが行うは難し。。
すんばらしい経験してんな兄さん

  • 2010/10/11(月) 00:11:03 |
  • URL |
  • ますのすし #-
  • [ 編集 ]

>まさかず さん
スノーライオン、噂には聞いてたけど行かなかったなー。
だって、その辺の飯屋がうまいんですもの!

>ますのすし さん
言うはやすしきよし。

それは

幸運だったね!
宗教でなく哲学ですね。
今、まさにPALEさん自身の体験の連続ですね!

  • 2010/10/13(水) 14:47:10 |
  • URL |
  • カイ #-
  • [ 編集 ]

いい!いい!

―自分自身の体験を通して得たものだけが、本当の智慧。
 本や情報のみからの知識は、智慧とはなりません。

うんうんうんうんうんうん!!!

  • 2010/10/13(水) 15:13:53 |
  • URL |
  • shi:bu #-
  • [ 編集 ]

>カイ さん
僕は宗教のいいとこだけもらって、
宗教を否定してますからね。
コソドロ修行者ですよ。

>shi:bu さん
えーえーえーえー!!!
結構平凡なこと言ってんだけど、
それが真摯だから響くんだよね。

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