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世界のアッチから

馴染みのないところから色々見てみよう、というブログ。かっこよく言うとfrom the other side。

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モロッコ#アルニフ "土漠でお茶を"

土漠。
もしくは、岩漠。
サハラ砂漠の大部分を占める風景。

山羊の鳴く岩山

"サバク、スゴイネ!"という間抜けな客引きの声から逃げるようにして、
土漠街道沿いの小さな宿場町アルニフにやってきた。
ホテルが2軒あるほかは小さなスーク(市場)があるだけの静かな町で、
夜の9時には全ての商店、飲食店がシャッターを降ろす。
人も少なく、1時間も散歩をすれば見るものがなくなってしまうので、
足は自然と町の外の荒野へ。

土漠の地平線

白茶けた土に黒い石が転がるだけの土地。
地平線は砂煙に霞んではっきりとは見えない。
風の音と蠅の羽音だけを聞きながら歩くうちに、
やがて思考は遠のき、古い記憶の断片が出鱈目に呼び出される。
このとき、頭の中ではチャーミーグリーンの古いCMソングが
繰り返し繰り返し流れていた。
たぶん潤いが欲しかったんだと思う。

そう、ここには潤いがない。
まだ春とはいえ、砂漠気候。
強烈な暑さと喉の渇きが、意識を現実に引き戻す。
ペットボトルの中の水は即座に湯になり、大切に少しずつ飲まなければいけない。

そんなきつい環境に潤いを与えてくれた人がいた。

親切なモハメッドさん
町の最も外側の家に住むモハメッドさん(45)。

暑いでしょう、こちらにいらっしゃい。と
木陰に椅子とラジカセを出して、即席カフェを設える。

お茶は丁寧に

グラスに注いではポットに戻し、を何度か繰り返して味を整える。
お茶の渋みと砂糖の甘さがおいしく、一気に疲れと汗がひく。
お互い下手な英語で世間話をした後に、明るく送り出してくれた。

縁あって出会った客を、丁寧に淹れたお茶でもてなす。
これって完全に茶道だよね。

その後、すっかり元気になって調子に乗り、土漠登山までしてしまい、
危うく帰ってこられなくなるところだった。

風のなる木
この木の周囲だけ風の音が違って聞こえる、風のなる木。


追記(現地時間 2010/4/6 16:46)

お茶を楽しんだ夜、町でモハメッドさんに再会したら、
写真をプリントしてほしい、と言うので、
すぐに3枚プリントしてプレゼントした。
モハメッドさんはとても喜んでくれて、
俺が泊まっているホテルのカフェでコーラをおごってくれた。
で、今朝チェックアウト時にフロントからコーラ2本分の金を請求された。
モハメッドは俺のツケにして帰ったらしい。
やってくれるぜ、おやじ!!

でもまぁ、なんつーか、
優しさと小狡さが矛盾せず同居してるのがモロッコなのかなー、
とも思えるようになってきたよ。
一筋縄ではいかない国です。
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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

コメント

ペールさん、元気そうで何よりです。
モハメットの奴、笑えますね。
次はムスタファさんが、木陰と昼食をごちそうしてくれますよ。

  • 2010/04/08(木) 05:39:50 |
  • URL |
  • カイ #-
  • [ 編集 ]

>カイ さん
物売りにしても、基本的にみんなずるいです。
でも、商売下手なんですよねー。
バリバリのアラブ商人はモロッコには少ないみたい。

モロッコ

Sかいです。

一緒にコンビニ案件をやったのが、
懐かしいです。

僕は、組織が激変して、毎日、過重労働です。

モロッコ。それは、1度は行ってみたい国。
うらやましいなぁ。

>Sかい(元FM) さん
ども。ごぶさたで!

ギリギリの人数で過重労働、
あいかわらず病んでる会社ですねー。
ワークシェアとか言ってたのはなんだったんだ?

モロッコは意外と実力社会な面もあります。
できるヤツは10歳くらいで職に就いてるけど、
無能もしくはやる気のないヤツは、いくつになっても失業中です。
カフェでたむろしてる連中にインタビューしたら、
今はバカンスなんだ!だってw

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