世界のアッチから

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パキスタン#カリマバード "ボンやり休暇"

あたしゃ、つかれたよ。

トルコから再出発して2ヶ月、ちびまる子ちゃん風にボヤきたくなるほどオレは疲れてました。
長旅に、じゃなく、急ぐ旅に。

一時帰国のときに取得したパキスタンビザの有効期限が10月1日までだったから、
7月から3ヶ月の間にトルコ、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン、イラン、パキスタン、
と6カ国を一気に駆け抜ける予定を組むことになってしまった。

しかも、オレの持ってるビザは絶対に無駄にはできなかった。
なんでかというと、今現在日本人旅行者がパキスタンより西の国でビザを取得することは不可能で、
東京で取ったビザが切れちゃったらイランから陸路でパキスタン入りすることができなくなってしまうから。
(最新情報によるとデリーでも取得できなくなったらしい。東京と中パ国境スストでしか取れなくなってる!?)

そんなわけで、全ての街を2~3泊の滞在で進んできたんだけど、
実はこんなに急ぐ旅はボクは初体験だったんですよ。
いつも1箇所に1週間くらい滞在するのが好きで、今回も序盤はそうしてきたし。

そんな自分の体質に合わない旅を続けて、なんとか8月中にパキスタン入りすることができた。
ら、安心したのか急に疲れが出てきちゃった。

激しい下痢と高熱に何度も見舞われるし、抵抗力落ちて目にはものもらいできるし、
普段はやらないような無用な喧嘩まであっちこっちで起こしちゃってた。
なにより、暑さに身体が負けるようになってきた。

原因はいくらでもある。
どこに行っても気温は40度超え、移動は室温10度を下回る夜行バス、
不潔で蒸し暑い安宿、生水を飲むクセのせいで頻発する下痢、
1ヶ月のラマザンで急激に落ちる体重、休めないスケジュール。

こりゃ、いかん。

涼しくて静かなところで休養とらんと、いかん。
たとえ、そこまでの道のりが厳しくてもピンディやペシャワールにいるよりは百倍マシだ。

北部山岳地帯のフンザ目指してイスラマバードから750km、
洪水の爪痕も生々しいカラコルムハイウェイを越えるバスに乗った。

どこがハイウェイだよ!つうガタガタの山道を夜通し寒さと揺れに耐えて、
病人並にボロボロになって辿り着いた夜、村は停電で真っ暗。
新月なうえに雲も出てるから本当になにも見えない漆黒の闇夜。
ロウソクの灯りの中で温かいチャイとダール(豆カレー)を食べて、
土埃にまみれた身体のままベッドにもぐりこんで、すぐに寝ちゃった。


朝、目が覚めて、窓の外を見たら世界が変わってた。

谷間を流れる雲
目の前は高い高い岩山と切り立った崖。谷間には雲が流れてる。

光る雲と霧
ラカポシ7788m、ディラン7257m、スパンティーク7027m、ウルタル7388m。
初めて見る高さの山に囲まれたフンザの中心地カリマバード。

アルティット村の豊かな畑

谷間のフンザ川の水は氷河から来てるから手も洗えないほど冷たいけど、
空気はカラッとして日中晴れるとTシャツ1枚でも汗ばむくらいの気持ちいい暑さ。
村の畑には麦、玉蜀黍、南瓜、林檎、杏、桃、大麻が青々と茂ってる。

畦に茂る大麻
どこにでも生えてる大麻。でも摘み取ったりなんかしないよ。
乾燥させんのがメンドクサイからね。

しかも、到着した日がラマザン最終日だったから、
翌朝からいつでも好きなものが食べられるようになってたのが本当にうれしかった。

地元の店は安くて(30~80円くらい)、
ツーリスト向けの店は高いけど(60~150円くらい)メニュー豊富でなんでもうまい。

豆カレー、チキンカレー、ビーフカレー、オクラカレー、マトンカレー、キーマカレー、
中華スープ、チョーメン、韓国ヌードル、サモサ、パコーラ、オムレツ、シチュー、
チャパティ、ライス、トースト、サンドイッチ、パラッタ、チャイ、緑茶、コーヒー、
リンゴ、モモ、アンズ、プリン、クッキー、ケーキ…。
1ヶ月の飢えから解放されてガンガン食べまくった。

まあ、食うことくらいしかやることがないってのもあったけど。
このカリマバードは10年くらい前は日本人ツーリストに人気で賑わってたらしいけど、
今は閉店したレストランの壁に日本語表記が寂しく残ってるだけ。
観光的な見所も、昔の藩王の城があるくらい。

バルティット・フォートのステンドグラス
風の谷の小王国らしい質素で暖かいバルティット・フォート。

毎日だらだら散歩するか本読むくらいしかやることないから、
当然だらだらするですよ。

イスマイリーの女の子たち
大多数が厳格なスンニ派のパキスタンの中で、ここの人達は開放的なイスマイリー派。
女の子も気軽に声かけてくる。しかも、英語が上手。

ここでも登場、ヘナ
西はモロッコから延々と続くヘナタトゥー文化圏。起源はどこなんだろ?

よく鳴く子牛
犬猫は得意だけど、牛になつかれたのは初めてだ。

インフラの整ってないパキスタンの中でもフンザは停電が多いほうで、
電気の来ない夜は本も読めない。
そんな晩はたいてい、名コックであり頼れるプッシャーでもあるKさんのとこに遊びに行く。
暗くて誰が誰だかわからん状態で(明るくても区別つかんが)、
地元のおっさんらとボン回して時間をつぶしてた。

ちなみに、パキスタンにしては珍しくフンザでは容易に酒を入手できるけど、
滞在中まったく飲んでない。
だって中国の缶ビールが1本300円もして、それってチョコ1パケと同じ値段なんだもん。
5分で飲み干しちゃうものより、10日くらい楽しめるもんのほうがいいわな。

そんなこんなでぴったり1週間、
ここでぼんやり過ごしてたらすっかり元気になりました。

草刈直前の美しい宿の庭
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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

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