世界のアッチから

馴染みのないところから色々見てみよう、というブログ。かっこよく言うとfrom the other side。

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エジプト#カイロ "Welcome to Cairo!"

カイロの広場にて

アフリカ大陸の北西の端モロッコから、
アルジェリア、チュニジア、リビアと地中海沿いに東に進んでみたかったけれど、
アルジェリアとリビアの入国が非常に困難かつメンドクサイので、
間のチュニジアもすっ飛ばして、北東の端エジプトにやってきた。

カイロ鮫

カイロは強烈な街。
びっしりと建ち並ぶ高層ビルの隙間を、大量の人と車と物と金が行き交ってる。
夜中までクラクションと怒鳴り声とアラブ歌謡が鳴り止まず、
砂埃と排気ガスと大小様々なゴミで、一日歩けば体中真っ黒に。

人もコテコテ。
というか、人の濃さこそカイロ。
観光地では客引きが、外国人の行かない場所ではただ絡みたいだけの老若男女が、
次から次へと声をかけてきて、考え事するヒマを与えてくれない。

カイロのエビちゃん
蝋人形みたいな笑顔がキュートな海老屋台のオヤジ。

ナイル遊園
安っぽい遊園地と化した"悠久の大河"ナイル。電飾ビカビカ、アラブ歌謡ガンガン。

せっかくの景観を台無しにしやがって、と思うのは外国人観光客の傲慢ですよ。
だって、この川はファラオの昔から詩人の旅情のためじゃなく、
地元民のメシの種として在り続けてきたんだから。

やかましくて、やさしくて、
忙しくて、大らかで、がめついカイロ。
大阪とバンコクとヤンゴンを足して、3で割らずに油でひとつに固めたような都市。
欧米資本に搾取される心配なんか全く感じさせないエネルギッシュな街と人は、
合わない人には辛かろうが、俺は大好きになった。
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モロッコ#エッサウィラ "トランス、グナワ"

エッサウィラの会場

グナワバンド

踊る女


シンプルなリズムに、うねる低音。
コール&レスポンスを繰り返すボーカルは少しずつテンポを上げていく。
興奮した聴衆からは盛んに口笛が飛び、そこかしこでクルクルと回る輪ができる。
演奏のハイライト、ベースが疾走し始めると、
ステージ前に飛び出して一心不乱に踊る人も現れる。

ベルベル人の音楽、グナワの総本山エッサウィラで
偶然にもフリーライブを観るチャンスに恵まれた。
正式なコンサートではなく映画撮影用の演奏なので、
まともな音が楽しめたのは1時間もなかったが、
本物のグナワと聴衆の熱狂を体験することができた。

バンドはベースのような低音を出す3弦楽器グンブリと、
鉄のカスタネット、カルカベ3人のシンプルな編成。
グンブリ奏者がリードボーカルで、後の3人がコーラスをつとめる。

静かにつぶやくような序盤はゆったりと心落ち着き、
中盤以降は体の奥から揺れ出すようなサウンドに熱くなり、
終盤一気にヒートアップして燃え尽きる。
観光地でチップをねだるインチキ楽団には絶対に出せない本物のグルーブが、
たった2種類の楽器から生み出されていた。
リズムだけで音楽が成立することを再確認、そして大興奮!!

当日は雨混じりの海風で寒かったが、ホテルで一服してから行ったおかげで音に集中できた。
1時間足らずの演奏でトランス状態に入る客が出たのだから、
6月のグナワ・ミュージック・フェスティバルは相当エキサイティングなんだろうと思う。
フェス期間中はすべてのホテルが満室になるらしい。
興味がある人は今年ぜひどうぞ。

ちなみに、普段のエッサウィラはとっても静か。

エッサウィラの港で

絶えず吹き付ける海風が、親父の焼く魚と子供の吸うシンナーの香りを運ぶ、
平和な港町です。

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モロッコ#アルニフ "土漠でお茶を"

土漠。
もしくは、岩漠。
サハラ砂漠の大部分を占める風景。

山羊の鳴く岩山

"サバク、スゴイネ!"という間抜けな客引きの声から逃げるようにして、
土漠街道沿いの小さな宿場町アルニフにやってきた。
ホテルが2軒あるほかは小さなスーク(市場)があるだけの静かな町で、
夜の9時には全ての商店、飲食店がシャッターを降ろす。
人も少なく、1時間も散歩をすれば見るものがなくなってしまうので、
足は自然と町の外の荒野へ。

土漠の地平線

白茶けた土に黒い石が転がるだけの土地。
地平線は砂煙に霞んではっきりとは見えない。
風の音と蠅の羽音だけを聞きながら歩くうちに、
やがて思考は遠のき、古い記憶の断片が出鱈目に呼び出される。
このとき、頭の中ではチャーミーグリーンの古いCMソングが
繰り返し繰り返し流れていた。
たぶん潤いが欲しかったんだと思う。

そう、ここには潤いがない。
まだ春とはいえ、砂漠気候。
強烈な暑さと喉の渇きが、意識を現実に引き戻す。
ペットボトルの中の水は即座に湯になり、大切に少しずつ飲まなければいけない。

そんなきつい環境に潤いを与えてくれた人がいた。

親切なモハメッドさん
町の最も外側の家に住むモハメッドさん(45)。

暑いでしょう、こちらにいらっしゃい。と
木陰に椅子とラジカセを出して、即席カフェを設える。

お茶は丁寧に

グラスに注いではポットに戻し、を何度か繰り返して味を整える。
お茶の渋みと砂糖の甘さがおいしく、一気に疲れと汗がひく。
お互い下手な英語で世間話をした後に、明るく送り出してくれた。

縁あって出会った客を、丁寧に淹れたお茶でもてなす。
これって完全に茶道だよね。

その後、すっかり元気になって調子に乗り、土漠登山までしてしまい、
危うく帰ってこられなくなるところだった。

風のなる木
この木の周囲だけ風の音が違って聞こえる、風のなる木。


追記(現地時間 2010/4/6 16:46)

お茶を楽しんだ夜、町でモハメッドさんに再会したら、
写真をプリントしてほしい、と言うので、
すぐに3枚プリントしてプレゼントした。
モハメッドさんはとても喜んでくれて、
俺が泊まっているホテルのカフェでコーラをおごってくれた。
で、今朝チェックアウト時にフロントからコーラ2本分の金を請求された。
モハメッドは俺のツケにして帰ったらしい。
やってくれるぜ、おやじ!!

でもまぁ、なんつーか、
優しさと小狡さが矛盾せず同居してるのがモロッコなのかなー、
とも思えるようになってきたよ。
一筋縄ではいかない国です。

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